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『いやなヤツ』がいます。『ヤツ』という言葉は、あまり良い言葉ではないので、『いやなヒト』『いやな方』と言い換えてみたりしますが、残念ながら、『ヤツ』ほど、感情を適切に表していないようです。そこで、ここでは、『いやなヤツ』を続けます。
それでは、ここから、『いやなヤツ』について始めます。
そもそも、『いやなヤツ』とはどんな人でしょうか?
「何言ってんの、そもそも、顔が気にくわないよ! 話し方だって、なんかいつも気取っててさ!
とにかく、アイツの何かもが気にくわないし、いやなんだよね。服装だって、歩き方だって、なんなんだよっていいたくなるんだよね。」ここまででなくとも、「いやなヤツ」ってのは、いるものです。いつも、自分の提案に反対するヤツ、挨拶しても挨拶を返してこないヤツ、話し合っているとき、いつも自分の意見を言うだけで、人の話を聴こうとしない、だとか、いろいろありますが、早い話が、『いやなヤツ』 なのです。
ところで、その『いやなヤツ』は、あなたのことをどのように感じているのでしょうか?
「いやあ、アイツはいいやつだよ。」「おれ、あいつのこと好きだよ。いいやつだし。話は面白いし、いいんじゃない。」「結構、話し合うし、いいんじゃないのあいつ。」などと思っているでしょうか? 多分、違うでしょうね。いえいえ、多分どころか、間違いなく違います。あるテレビドラマの中で、こんな会話がありました。
そもそも仲の悪い者同士だった二人が、あるところで睨み合います。そこで、片方が
「俺は、前々からお前のことを嫌なヤツだと思ってたんだよ。」 すると、もう一方が、
「そうかい、それは偶然だな。俺もお前のことを、前々から嫌なヤツだと思ってたんだよ。」と返しました。
話は、その後にも、いろいろと続くのですが、ここでは、そこには踏み込みません。ここで、見てほしいのは、『いやなヤツ』というのは、こちらが、相手に対して思っていると同様、相手もこちらに対して思っているというところです。つまり、『いやなヤツ』というのは、時に、お互い様というこもあるということです。もちろん、その嫌さ加減は、互いに同じというわけではありませんので、まとめてくくるわけにはいきません。
ただ、こんなことがあるのではないでしょうか?
何かのきっかけで、「なんか、あいつやなヤツだな。」と、ほんの少しだけでも思うと、その思いが、相手と一緒の時に、なんとなく相手に伝わってしまい、それで、相手が、自分を意識し始めて、そして、それがさらに自分の意識の中の嫌さ加減を増して、そしてさらに、と悪い連鎖が続き、いつの間にか『いやなヤツ』という確固たる認識になってしまう。こんなことではないでしょうか?
そして、ここからが問題です。そうやってできた「いやなヤツ」でも、付き合わなければいけないことが、多くあります。特に、仕事の場では、自分の感情とは関係なしに、話をしなければいけないし、一緒に何かをしなければいけないことが当たり前にあります。そんな時、どうすればよいでしょうか?
次回以降、どうすればよいかを考えてみたいと思います。